泉金酒造|龍泉洞の水で醸す「龍泉八重桜」と岩泉の酒造りを紹介

龍泉八重桜の文字 岩手県の酒蔵

岩手県下閉伊郡岩泉町にある泉金酒造は、代表銘柄「龍泉八重桜」を手がける酒蔵です。

現在の正式な会社名は泉金ホールディングス株式会社ですが、酒蔵や酒造部門は「泉金酒造」の名でも知られています。

1854年(安政元年)に始まった酒造りは、岩泉の地で長く受け継がれてきました。龍泉洞地底湖の水を仕込みに生かしていることも、この酒蔵を特徴づける大切な要素です。

この記事では、泉金酒造の基本情報や歴史、龍泉洞の水を生かした酒造り、代表銘柄「龍泉八重桜」と主な日本酒、酒蔵見学や購入方法について紹介します。


泉金酒造は、岩手県下閉伊郡岩泉町で「龍泉八重桜」を手がける酒蔵です。

項目内容
酒蔵名泉金ホールディングス株式会社
一般的な呼称泉金酒造
読み方せんきんしゅぞう
所在地岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉字太田30
創業1854年(安政元年)
代表銘柄龍泉八重桜
主な特徴龍泉洞地底湖の水や岩手県産酒米を生かした酒造り
酒蔵見学事前予約制。基本的に営業時間内で日時を調整
見学所要時間約20分。都合に応じて調整可能
見学料金英語での案内は3,000円。日本語での案内料金は要確認
試飲あり
売店あり
購入方法酒蔵、公式オンラインショップ、取扱店など

酒蔵は、岩泉町を代表する観光地・龍泉洞から車で立ち寄れる場所にあります。


泉金酒造を代表する日本酒が、「龍泉八重桜(りゅうせんやえざくら)」です。

国税庁の酒蔵マップにも代表銘柄として掲載されており、純米大吟醸酒や純米吟醸酒、特別純米酒、本醸造酒など、酒質の異なる商品が造られています。

「八重桜」の名は明治時代から受け継がれ、現在の「龍泉八重桜」へとつながりました。龍泉洞地底湖の水を仕込みに使う泉金酒造を象徴する銘柄として、岩泉の地で酒造りの歩みを伝えています。


泉金酒造の酒造りは、1854年(安政元年)に始まりました。

八重樫家では、初代・八重樫長吉から数えて5代目にあたる喜太郎の時代に日本酒の初搾りが行われ、岩泉の地で酒造りの歩みを重ねていきます。

その後、岩泉で起きた大火を経て、1883年(明治16年)ごろに現在地へ蔵や住居が建てられました。酒蔵には明治時代の町屋造りを伝える建物が残されており、長く続いてきた歴史を現在に伝えています。

1890年(明治23年)には、「八重桜」の銘柄で日本酒の販売を始めました。この名は、現在の代表銘柄「龍泉八重桜」へと受け継がれています。

八重樫家は酒造業だけでなく、林業や養蚕業などにも関わりながら、岩泉の産業や暮らしと歩みを重ねてきたと伝えられています。こうした歴史が、泉金酒造と土地との深いつながりを今に伝えています。


泉金酒造の酒造りを支えているのが、岩泉町を代表する龍泉洞地底湖の水です。

石灰岩の地層を通って湧き出す水は自然のミネラルを含み、仕込み水として「龍泉八重桜」の味わいを形づくっています。しっかりとした口あたりと、爽やかな後味につながることも、この水の特徴です。

原料米には、商品ごとに「結の香」「吟ぎんが」「ぎんおとめ」などが使われています。それぞれの酒米が持つ個性に合わせて、純米大吟醸酒や純米吟醸酒、特別純米酒へと仕上げられています。

酒造りでは、水や米だけでなく、麹の働きや南部杜氏の技も大切にされています。受け継がれてきた方法を土台にしながら、原料の持ち味を引き出す工夫が重ねられてきました。

また、龍泉洞周辺の年間を通して温度が安定した環境を、日本酒の熟成に生かす取り組みも行われています。仕込みから熟成まで、岩泉の自然環境を酒造りに生かしてきたことが、泉金酒造ならではの特徴です。


泉金酒造では、代表銘柄「龍泉八重桜」の名で、純米大吟醸酒や純米吟醸酒、特別純米酒などを手がけています。

ここでは、岩手県産の酒米を使った3本を紹介します。


龍泉八重桜 結の香

「龍泉八重桜 結の香」は、岩手県が開発した酒造好適米「結の香」を使った純米大吟醸酒です。

結の香は、純米大吟醸酒や大吟醸酒への使用を想定して育成された酒米です。すっきりとした味わいのなかに、米のふくよかさを感じられる一本に仕上げられています。


龍泉八重桜 純米吟醸

「龍泉八重桜 純米吟醸」は、岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」を使った日本酒です。

吟ぎんがは岩手県で育成され、県内の酒蔵で広く使われてきた酒米の一つ。泉金酒造では、その特徴を生かし、爽やかな飲み口の純米吟醸酒に仕上げています。

米の風味を感じさせながら、すっきりとした後味へつながる味わいが特徴です。


龍泉八重桜 特別純米酒

「龍泉八重桜 特別純米酒」には、岩手県産の酒造好適米「ぎんおとめ」が使われています。

米の旨味とみずみずしさを備え、料理との調和を意識した味わいに仕上げられています。香りだけを前面に出すのではなく、食事とともに楽しめる酒質を感じられる一本です。

泉金酒造では、このほかにも、本醸造酒や大吟醸酒など、酒質の異なる「龍泉八重桜」を展開しています。また、岩泉産の松茸を日本酒に漬け込んだ松茸酒「森の宝」も販売されています。


泉金酒造では、事前予約制で酒蔵見学を受け付けています。

見学の所要時間は約20分が目安ですが、訪問者の都合に合わせて調整してもらえます。日時についても、基本的には営業時間内で相談が可能です。

見学時には試飲も用意されています。英語での案内を希望する場合は、見学料金として3,000円が必要です。日本語で案内を受ける場合の料金については、今回の回答では確認できなかったため、予約時にあわせて問い合わせてください。

酒蔵には明治時代に建てられた町屋造りの蔵が残されており、岩泉の地で受け継がれてきた酒造りの歴史に触れられます。見学を希望する場合は、人数や希望日時、案内言語を伝えたうえで、事前に予約しておくとよいでしょう。

敷地内には売店があり、代表銘柄「龍泉八重桜」をはじめとする日本酒を現地で購入できます。龍泉洞からも車で立ち寄れる距離にあるため、岩泉を訪れた際に足を運びやすい場所です。

現地を訪れるのが難しい場合は、公式オンラインショップも利用できます。純米大吟醸酒や純米吟醸酒、特別純米酒、本醸造酒などがそろっているほか、商品によっては取扱酒店や通販サイトでも購入できます。


泉金酒造の酒造りには、龍泉洞の水と、岩泉の地で積み重ねられてきた時間が息づいています。

明治時代から受け継がれてきた「八重桜」の名は、現在の「龍泉八重桜」へとつながりました。その一杯には、岩泉の自然と、長く酒造りを守ってきた人々の歩みが映し出されています。

岩泉を訪れた際には、龍泉洞の風景とともに、その水から生まれた日本酒にも目を向けてみてください。

土地の空気や水の流れを思い浮かべながら味わう「龍泉八重桜」は、岩泉という場所を、より身近に感じさせてくれるはずです。

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