桜顔酒造|盛岡の酒蔵が醸す「桜顔」と岩手の米・酵母を生かした日本酒を紹介

桜顔の文字 岩手県の酒蔵

岩手県盛岡市にある株式会社桜顔酒造は、酒蔵名と同じ「桜顔」を代表銘柄とする酒蔵です。

「桜顔」という名前は、日本酒を口にして頬がほんのり桜色に染まる姿に由来しており、お酒を囲む穏やかな時間を思わせます。

そんな親しみのある銘柄を手がける一方で、桜顔酒造には、岩手県内の複数の酒造会社が集まって誕生したという特徴的な歩みがあります。

現在は、「吟ぎんが」や「結の香」といった岩手県産の酒米、県独自の酵母などを生かしながら、南部杜氏の流れをくむ酒造りを続けています。

この記事では、桜顔酒造の基本情報や歴史、代表銘柄「桜顔」、岩手の米や酵母を生かした酒造り、主な日本酒、見学・購入方法について紹介します。


株式会社桜顔酒造は、岩手県盛岡市川目町にある日本酒の酒蔵です。

代表銘柄は、酒蔵名と同じ「桜顔」。

そのほか、「南部の雫」や「銀河鉄道の夜」など、岩手とのつながりを感じさせる銘柄も手がけています。

項目内容
酒蔵名株式会社桜顔酒造
読み方さくらがおしゅぞう
所在地岩手県盛岡市川目町23番18号
前身の創業1912年(大正元年)
会社設立1973年(昭和48年)
代表銘柄桜顔
主な銘柄桜顔、南部の雫、銀河鉄道の夜など
主な特徴岩手県産酒米や県独自の酵母を生かした酒造り
酒蔵見学事前予約制
購入方法現地購入、公式オンラインショップ、取扱店、通販サイトなど

現在の桜顔酒造は、前身となる酒造店の歩みと、岩手県内の酒造会社による協業を受け継いでいます。

盛岡市東部の川目町に蔵を構え、日本酒や焼酎の製造を続けています。


桜顔酒造を代表する銘柄が、酒蔵名と同じ「桜顔」です。

その名は、日本酒を口にして頬がほんのり桜色に染まる姿に由来しており、お酒を囲む穏やかな時間や、心地よく酔った表情を思わせます。

酒蔵名にも使われていることから、桜顔酒造の歩みや酒造りを象徴する銘柄といえるでしょう。

「桜顔」には、純米吟醸酒や純米酒など、酒質の異なる商品がそろっています。

また、同蔵では「南部の雫」や「銀河鉄道の夜」など、岩手の土地や文化を感じさせる銘柄も展開しています。

親しみのある名前を持つ「桜顔」を中心に、それぞれ異なる個性を備えた日本酒を手がけていることが、桜顔酒造の商品構成の特徴です。


桜顔酒造の歩みは、1912年(大正元年)に創業した近三酒造店にさかのぼります。

現在の会社につながる大きな転機となったのは、1973年(昭和48年)のことです。

岩手県内の酒造会社が集まり、協業組合桜顔酒造を設立したことで、それぞれの蔵が受け継いできた酒造りを一つの組織へとつなげました。

その後、1992年には本社工場を盛岡市川目町へ移転し、1998年に株式会社桜顔酒造へ組織を変更。

現在は企業グループの一員として、盛岡の地で日本酒や焼酎の製造を続けています。

一つの家や蔵元が代々受け継いできた酒蔵とは異なり、複数の蔵から受け継いだ歩みを礎に、現在の酒造りへとつなげていることが桜顔酒造ならではの特徴です。


桜顔酒造が蔵を構えるのは、盛岡市東部の川目町です。

たたら山の麓に位置し、近くを梁川が流れるなど、自然を身近に感じられる環境の中で酒造りを続けています。

仕込み水の具体的な水源や水質については、公開されている情報が限られています。

たたら山や梁川は、酒蔵を囲む自然環境として紹介されています。

酒造りに使われる米には、「吟ぎんが」「結の香」「ぎんおとめ」といった岩手県産の酒造好適米があり、商品ごとにそれぞれの特徴を生かしています。

さらに、「ゆうこの想い」や「ジョバンニの調べ」など、岩手県で開発された酵母も取り入れられており、米と酵母の組み合わせによって酒質の個性を引き出しています。

また、桜顔酒造では南部杜氏の流れをくむ酒造りが受け継がれています。

商品によっては、長期低温発酵や槽搾りなどを取り入れ、それぞれの酒質に合わせた造りを行っています。

岩手で育った米と県独自の酵母、そして南部杜氏の技が重なり、桜顔酒造ならではの日本酒が生み出されています。


桜顔酒造では、代表銘柄「桜顔」を冠した日本酒をはじめ、岩手県産の酒米や酵母を生かした商品を手がけています。

ここでは、その中から特徴の異なる3本を紹介します。


桜顔 純米吟醸 吟ぎんが五割磨き

「桜顔 純米吟醸 吟ぎんが五割磨き」は、岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」を50%まで磨いて仕込んだ純米吟醸酒です。

酒蔵名と同じ「桜顔」を冠した一本で、商品案内では、爽やかな果実を思わせる香りと、米の旨みやコクが調和した味わいとして紹介されています。

代表銘柄の個性に触れながら、香りと味わいのバランスを楽しめる日本酒です。


南部の雫 純米大吟醸

「南部の雫 純米大吟醸」には、岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」が使われています。

精米歩合は50%で、岩手県オリジナル酵母「ゆうこの想い」を用いて仕込まれています。

長期低温発酵によってじっくりと醸し、もろみを槽で搾るなど、原料の特徴を引き出すための造りが取り入れられています。

岩手県産の米と酵母を組み合わせ、吟ぎんがの持ち味を純米大吟醸として表した一本です。


純米大吟醸原酒 結の香

「純米大吟醸原酒 結の香」は、岩手県の酒造好適米「結の香」を100%使用した日本酒です。

米を40%まで磨き、低温でじっくりと発酵させています。

加水によるアルコール度数の調整を行わない原酒のため、純米大吟醸らしい香りとともに、厚みのある味わいを楽しめます。

「結の香」は、高品質な吟醸酒造りを目指して岩手県で開発された酒米です。

その個性を、原酒ならではの豊かな味わいで楽しめる一本となっています。


桜顔酒造では、事前予約制で酒蔵見学を受け入れています。

見学できるのは、土曜日・日曜日・祝祭日を除く平日の午前9時から午後4時までです。

ただし、担当者が不在の場合は見学できないことがあるため、希望する日時を事前に相談したうえで予約してください。

直売所は設けられていませんが、酒蔵で日本酒を購入することはできます。

見学とあわせて現地での購入を希望する場合は、予約時にその旨も伝えておくと安心です。

また、桜顔酒造の日本酒は公式オンラインショップでも購入できます。

代表銘柄「桜顔」をはじめ、「南部の雫」や「銀河鉄道の夜」、季節限定酒などが販売されており、商品によっては取扱酒販店や通販サイトでも見つけられます。


「桜顔」という名前には、日本酒を囲む穏やかな時間と、頬がほんのり桜色に染まる姿が重なります。

そのやわらかな響きの背景にあるのは、複数の酒蔵から受け継いだ歩みを礎に、盛岡の地で続けられてきた酒造りです。

岩手の米や酵母、南部杜氏の技から生まれる一杯に触れるとき、味わいだけでなく、その酒が育まれた土地や歴史にも自然と目が向くかもしれません。

桜顔酒造の日本酒を手に取る機会があれば、銘柄名に込められた情景を思い浮かべながら、ゆっくり味わってみてください。

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