両磐酒造 平泉工場|代表銘柄「関山」と一関から平泉へつながる歴史を紹介

関山の文字 岩手県の酒蔵

岩手県西磐井郡平泉町にある両磐酒造株式会社 平泉工場は、代表銘柄「関山(かんざん)」を手がけてきた日本酒の製造場です。

両磐酒造は、1944年(昭和19年)に一関地方の酒造業者が企業合同して誕生しました。長く一関市で酒造りを続けたのち、製造拠点を平泉町へ移し、中尊寺の山号に由来する「関山」をはじめ、さまざまな日本酒を造ってきました。

2024年には酒類の製造・販売を終了したと報じられ、公式サイトでは現在休業中で、再開に向けて検討していると案内されています。

この記事では、両磐酒造 平泉工場の基本情報や代表銘柄「関山」、複数の酒造業者が歩みをつないだ歴史、これまでの酒造りと主な日本酒、現在の見学・購入状況について紹介します。


両磐酒造株式会社 平泉工場は、岩手県西磐井郡平泉町にある日本酒の製造場です。

代表銘柄は、中尊寺の山号に由来する「関山(かんざん)」。国税庁の酒蔵マップにも、平泉町の製造場と代表銘柄「関山」が掲載されています。

項目内容
製造場名両磐酒造株式会社 平泉工場
読み方りょうばんしゅぞう ひらいずみこうじょう
所在地岩手県西磐井郡平泉町平泉字高田前66番地3
設立1944年(昭和19年)
代表銘柄関山(かんざん)
主な銘柄・商品関山、奥州のおっほー、KANZANなど
主な特徴一関地方の酒造業者による企業合同から誕生
現在の状況休業中、再開に向けて検討中
酒蔵見学現在の実施状況は確認できない
現地販売現在の営業は確認できない
公式オンラインショップ商品掲載なし

公式サイトでは現在休業中で、再開に向けて検討していると案内されています。見学や商品の購入については、公式サイトで最新情報をご確認ください。


両磐酒造を代表する日本酒が、「関山(かんざん)」です。

国税庁の酒蔵マップにも主な銘柄として掲載されており、両磐酒造の歩みとともに受け継がれてきました。

「関山」という名は、平泉町にある中尊寺の山号に由来します。平泉の歴史や文化と結びついた名称であり、両磐酒造が製造拠点を平泉町へ移した後も、土地とのつながりを伝える銘柄となっていました。

一関地方で始まった両磐酒造の酒造りと、平泉を象徴する名を結びつける「関山」は、酒蔵の歩みを知るうえで欠かせない銘柄です。


両磐酒造は、1944年(昭和19年)、一関地方の酒造業者が企業合同して設立されました。

一人の創業者が始めた酒蔵ではなく、地域でそれぞれ酒造りを営んでいた複数の事業者が集まり、新たな会社として歩み始めたことに特徴があります。

社名の「両磐」は、当時の一関地方を構成していた東磐井郡と西磐井郡に由来するものです。二つの地域に共通する「磐」の字を取り、両地域の酒造業者が力を合わせて生まれた会社であることを表しています。

1952年(昭和27年)には、一関市末広に本社工場を整備。ここを拠点に代表銘柄「関山」を造り、地域の酒として受け継いでいきました。

その後、一関市の工場での酒造りを終え、製造拠点を平泉町へ移します。平泉工場でも、「関山」をはじめとする日本酒の製造が続けられました。

しかし、2024年7月末で酒類の製造・販売を終了したと報じられています。公式サイトでは現在休業中と案内され、再開に向けて検討しているものの、具体的な時期は明らかになっていません。

複数の酒造業者による合同から始まり、一関市、そして平泉町へと拠点を移してきた両磐酒造。その歩みには、地域の酒造りが形を変えながら受け継がれてきた歴史が表れています。


両磐酒造では、岩手県に受け継がれてきた南部杜氏の技を背景に、日本酒を造ってきました。

代表銘柄「関山」は辛口を基調とし、岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」を使った純米吟醸酒も手がけられていました。地域で育てられた酒米を取り入れながら、岩手の酒造りを商品に反映していたことがうかがえます。

また、伝統的な日本酒だけでなく、活性濁り酒やワイン酵母を用いた酒にも取り組んでいました。長く受け継がれてきた「関山」を軸にしながら、異なる製法や酒質を取り入れていたことも、両磐酒造の酒造りを知るうえで大切な特徴です。

一方、平泉工場で使われていた仕込み水の水源や、酒米の使い分け、詳しい醸造工程については、公表されている情報が限られています。


現在は休業中のため、ここでは両磐酒造がこれまで造ってきた主な日本酒を紹介します。


関山

「関山(かんざん)」は、両磐酒造を代表する銘柄です。

純米酒や純米吟醸酒、純米大吟醸酒、本醸造酒など、酒質の異なる商品が展開され、辛口を基調とする日本酒として受け継がれてきました。

岩手県産の酒造好適米「吟ぎんが」を使った純米吟醸酒もあり、両磐酒造の歴史と岩手の酒造りを伝える中心的な銘柄となっていました。


奥州のおっほー

「奥州のおっほー」は、甘口の活性濁り酒として造られていた日本酒です。

辛口を基調とする「関山」とは異なる個性を持ち、発泡感を楽しめる商品として展開されていました。

原料米や詳しい製造方法については、公表されている情報が限られていますが、両磐酒造が幅広い酒質の商品に取り組んでいたことを伝える一本です。


KANZAN

「KANZAN」は、ワイン酵母を使って仕込まれた日本酒です。

伝統的な銘柄である「関山」の名をローマ字で表しながら、一般的な清酒用酵母とは異なる酵母を取り入れた商品でした。

詳しい味わいや原料について確認できる情報は限られていますが、受け継いできた酒造りを土台に、新しい表現にも取り組んでいたことがうかがえます。


両磐酒造の平泉工場は、現在休業中です。

過去の公式案内では、平泉工場の所在地やアクセス方法が掲載され、現地への来訪を案内する内容も確認できました。しかし、その後に休業が発表されているため、現在の酒蔵見学や試飲、売店営業、商品の現地販売については確認できません。

公式オンラインショップにも商品は掲載されておらず、代表銘柄「関山」をはじめ、継続的な販売状況は確認できません。

通販サイトや販売店に在庫が残っている場合でも、休業前に流通した商品である可能性があります。

公式サイトでは、再開に向けて検討していると案内されていますが、具体的な時期は発表されていません。平泉工場への訪問や商品の購入については、公式サイトで最新情報を確認してください。


複数の酒造業者の歩みを受け継ぎ、一関から平泉へと酒造りをつないできた両磐酒造。

代表銘柄「関山」という名には、中尊寺との結びつきだけでなく、この土地で積み重ねられてきた時間も刻まれています。

現在は休業中で、再び酒造りが始まる時期は明らかになっていません。それでも、「関山」が伝えてきた平泉とのつながりや、一関地方に根づいた酒造りの記憶が消えるわけではありません。

いつの日か再び、平泉の地から「関山」が届けられることを願いながら、今後の知らせを静かに見守りたい酒蔵です。

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